最近藩国メインルームにて刀岐乃とRANKが夜な夜な密会しているらしいという噂が立っている。 藩国公認のカップルであり、仲良く王と剣のアイドレスを取得予定である二人ならたとえ事実無根であったとしても噂がたってもおかしくは無かった。 そんな噂に飛びつき、実際確かめてみようとする者がいたらその人はよっぽどの暇人かたくましいデバガメ根性の持ち主だろう。 そして我らが越前藩国にはちょうどそれを満たした人物があった。 藩国一の暇人であるガロウ(休職中)とデバガメ根性たくましく、エッチな話に目がない灯萌であった。 その夜いつものように藩国メンバーはメインルームに集まっていた。 いつものように話は弾んでいたが時間が経つにつれ一人また一人と人は減っていった。 自然とその場にいる人数は減り、残ったのは刀岐乃、RANK、ガロウ、灯萌だけとなった。 ガ:「それでは灯萌さんそろそろ寝ますか(ニヤ)」 灯:「そうですね(ニヤ)」 刀:「お二人ともおやすみー」 R:「おやすみー」 ガロウと灯萌は二人にしか分からない笑みを浮かべるとメインルームを出て、それぞれの寝室へ行くと見せかけた。 それはガロウと灯萌の計画だったのだ。 一度寝たと思わせて油断した所で踏み込むという! 二人は事前に話していた通りメインルームの扉の前で落ち合った。 そして二人はそおっと扉に耳をつけ、中の様子を伺った。 刀岐乃、RANKのむつまじい声が聞こえる‥。 灯:「(おおっ、噂は本当でしたね!)」 ガ:「(うわっ、これは想像以上に‥!)」 灯:「(踏み込みましょう!)」 ガ:「(駄目です、これはまずすぎます!)」 灯:「いいじゃないですか!なんのために来たんですか!」 ガ:「だからってこれはやばすぎます!駄目です!」 口論し、もみ合う二人の前の扉は二人が気づかぬうちに自然と開けられた。 二人は開けられた扉の奥に鬼を見た。 否、鬼と思ったそれは鬼のような形相をして薙刀を構えた刀岐乃の姿だった。 刀:「みぃ〜たぁ〜なぁ〜」 二人:「「ひぃーーーー!」」 次の日の朝、藩国メインルーム前の廊下に大きな穴が出来ているのが発見された。 どうやったらあんな形の穴が開くのか分からないというのが専門家の見解であった。 ‥‥王と剣のアイドレスの威力はすさまじい。