名称:・秘書官(職業4) 要点:・秘書官制服 周辺環境:・宰相府 →次のアイドレス:なし 帝国、共和国の首脳の、その多岐にして煩雑な執務を補佐し、機密に関する事務を取り扱ったり、また藩国や吏族、参謀団など各組織との調整を行うのが秘書官団の役割である。共和国、帝国通じて政治の表舞台には出ない黒子的な役職ではあるが、その国政に貢献すること大であり、そのため政治に携わることを目指す者にとっては羨望の的とも言える役職となっている。また一部では、その仕事の多岐多彩なこと、またその苛酷さから、新人が数週間仕事をしただけで一人前に育つ、とも言われ、その高い教育的な効果からも、この役職を目指す若者は後を絶たない。 最上級の機密を扱うことも多いため、当然ながらその人選には細心の注意が払われており、宰相府の人員だけでなく各藩国中から厳選なる審査の上で選抜された、選りすぐりのスタッフが集められている。 スタッフに選ばれた者はその名誉として吏族などの他の官吏とは異なる秘書官制服を授与され、宰相府においても尚書級の高い段階の機密閲覧資格が与えられている。 余談ながらこの秘書官服は、吏族や法官がある種の様式を重視した作りになっているのと違い、動きやすさや書類を挟むホルダー、といった実務の利便性と機能性を重視した作りになっているのが特徴である。しかし、決してそのために見た目がおろそかになっておらず、シンプルでありながらも一国を支える秘書官にふさわしいデザインをしている。秘書官達にどこかシャープな印象があるのは、その秘書官制服も一役買っていると言えるだろう。 その炎のようなまなざしと宰相府の中枢を颯爽と風を切って歩くその姿は、世には知らざれども一国を縁の下から背負う者の気概に溢れている。